八重山毎日新聞社

　【那覇】「離島の息吹を感じよう！特産品の祭典」をテーマに離島フェア2024（同実行委員会主催）が15日、沖縄セルラーパーク那覇で開幕した。18離島の市町村などが82ブースを構え、加工品や工芸品を展示即売している。優良特産品表彰では特別賞に請福酒造有限会社の「石垣島ＲＵＭ（ラム）　ＳＩＬＶＥＲ」、㈱マーミヤの「にんにくタラシ揚げ」が選ばれた。同フェアは17日まで。

　離島の産業振興や相互交流、新たな地域資源の発掘などが目的で、ことしで36回目。特産品展示即売会では八重山から29事業所が出店し、試食を勧めながら商品をＰＲした。平日ながら多くの来場者が買い物を楽しんだ。

　このうち6年ぶりに出店した与那国町の与那国海塩有限会社（杉本和将代表取締役）は、にがりを活用した「飲にがり」などを販売した。水や米を炊く際に1回1適垂らすことを推奨、マグネシウムを摂取できるという。杉本代表は「普段の生活からマグネシウムを取り入れることで、ワンランク上の日常が送れる。ていねいに日々の生活を過ごしてほしい」と話した。

　優良特産品表彰は特設ステージで行われた。石垣島のさとうきびを使ったラム酒が入賞した請福酒造の城間清臣さんは「地産地消を目指して島から日本中に発信したい。賞で勢いを付けたい」と意気込み、一番人気商品という「にんにくタラシ揚げ」で入賞を果たしたマーミヤの金城力会長は「日本国内でうちしか作っていない商品。にんにくは体にいいのでＰＲしていきたい」と話した。

　絵画コンクールでは奨励賞に久部良小学校3年の山本源さんと川平中学校2年の大浜寿々さんの作品が選ばれた。午前のオープニングセレモニーで座間味村長の宮里哲実行委員長は「これからも離島フェアが魅力ある特産品開発の促進、販路拡大など離島の産業振興の活力ある地域づくりに貢献する」とあいさつした。

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