声楽家の田本徹(てつ)さん(87)の楽曲に…
- 2024年11月16日
- 不連続線
声楽家の田本徹(てつ)さん(87)の楽曲に童謡「オオゴマダラのおつかい」がある。2004年の作▼東京から戻ってきた2001年から数年間、新川で暮らしていたころ、オオゴマダラをよくみかけた。チョウの舞いと通学する子どもたち。そんな光景を見てひらめいたという。子どもがオオゴマダラに話しかけ、オオゴマダラが応えるという対話形式で4番まである▼2番は、おかあさんの具合が悪いのだろうか、「オオゴマダラさん こんにちは いそいでいそいで どこいくの」「おかあさんのおつかいで いもうとと おくすりかいに いってきます」▼すると子どもは「オオゴマダラさん やさしいね ぼくも やさしくなれるかな」と聞き、オオゴマダラは「きっときっと なれますよ みんな やさしくなれますよ」と返す▼最後の4番は子どもだけのフレーズ。「オオゴマダラさん ありがとう やさしいことばを ありがとう オオゴマダラさん またあした フンワリフンワリ とんでった」▼ことしも八重山戦争マラリア遺族会の平和コンサートで披露され、会場は優しさに包まれた。この童謡がもっと広がってほしいと思った。こども園や小学低学年の音楽に取り入れられないか、はたまたCD付き絵本にできないものか。(比嘉盛友)
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