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自動運転EVバス出発

自動運転EVバスの試乗体験会で730交差点付近を走行するバス=11日午前

自動運転EVバスの試乗体験会で730交差点付近を走行するバス=11日午前

石垣市自動運転EVバス実証実験出発式でテープカットをする関係者ら=11日午前、ユーグレナ石垣港離島ターミナル

石垣市内
きょうから実証実験

 石垣市内で自動運転の実証・実装に向けた調査事業が12~16日に行われるのを前に関係者による自動運転EVバスの試乗体験会が11日、行われ、ユーグレナ石垣港離島ターミナルから南ぬ浜町緑地公園駐車場まで片道1・5㌔のルートを往復した。12日からは、新港地区旅客船ターミナルまで片道3㌔で運行する。今後は実証運行で洗い出した課題を改善し、将来的に完全無人運転レベル4の実現を目指す。

 近年、少子高齢化による労働力不足などで、地域交通の維持や交通機関のドライバー不足に関する社会課題が深刻化。課題解決へ、石垣市、NTT西日本、NTTビジネスソリューションズ、東運輸はことし3月に「自動運転による地域活性化に関する包括連携協定」を結んだ。自動運転EVバスで世界をリードするマクニカとともに、地域住民向けの「持続的な交通手段の維持」や観光客向けの「二次交通手段の拡充」へ試験的に運行を行う。国交省の2024年度「地域公共交通確保維持改善事業費補助金」に採択され事業を進める。

 試験運行は、バスに搭載する衛星利用測位システム(GPS)による位置情報把握や、赤外線を照射して障害物を検出し回避するシステムを活用して自動運転を行う。万が一の事態に備えてオペレーターなど乗車させ、自動運転レベル2で走行させる。

 12日からは、離島ターミナル~南ぬ浜町の石垣港新港地区旅客船ターミナルまで片道3㌔のルートを1日6便運行する。1便当たりの往復時間は50分。停留所は同ターミナル、同緑地公園駐車場、同旅客ターミナルの3カ所に設ける。一度の乗客数は最大8人。

 11日午前、離島ターミナルで出発式が行われ、中山義隆市長は「今回はクルーズ船寄港時の二次交通対策に取り組むもの。市街地への近距離移動手段として大きな効果に期待。今後石垣市は、自動運転技術の将来的な地域公共交通ネットワークへの取り組みを見据えており、次年度以降は実験結果を踏まえて別ルートを検討し、走行距離を考慮した上で実験していきたい」と述べた。

 

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