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脱炭素社会へ第2期構想

第2期石垣市エコアイランド構想策定にむけて協議を行う委員ら=6日午前、石垣市役所大会議室1・2

第2期石垣市エコアイランド構想策定にむけて協議を行う委員ら=6日午前、石垣市役所大会議室1・2

石垣市委初会合
来年3月策定目指す

 石垣市で脱炭素社会に向け2013年に策定した「石垣市エコアイランド構想」を改定する、第2期構想策定委員会(大濵達也委員長、委員11人)の第1回会合が6日午前、石垣市役所で開かれた。地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO 2)など温室効果ガスの排出量「実質ゼロ」への取り組みを推進するため、自然再興と循環経済などとバランスをとりながら各施策を実行する。25年3月末の策定、同4月の運用開始を目指す。(9面に関連)

 第1期構想は、離島ゆえの生活や経済活動などの条件を踏まえて、環境保全、市民生活、産業振興のバランスの上に環境と共生したエコアイランドの形成に取り組むため市民や企業、専門家、行政などの協働を取りまとめたもの。

 第2期改定のポイントは▽脱炭素社会の実現に向けた全体構想の見直し▽第1期取り組みの評価・見直し▽石垣市の現状や将来起こり得る課題を踏まえた調査・分析▽現状の市民・事業者の意見を取り入れた内容の改定▽最新技術の動向を踏まえた施策・取り組み内容の検討―。

 6日は、第1期構想の振り返り、第2期の策定方針、盛り込むべき施策について方向性を確認した。

 事務局の市企画政策課によると、石垣市のCO 2年間排出量は2019年に62万㌧に達した。内訳は、航空機・自動車などの運輸部門が4割、卸売り・飲食業・宿泊業などで3割、家庭部門2割となっている。

 第2期は、脱炭素、循環経済、自然環境を回復軌道に乗せるための施策、生活の質の向上(ウィルビーイング)を大枠に据えて、持続可能な発展と新たな成長を生むエコアイランドを目指す。第2回会合は来年1月下旬に開き、事業者や市民向けアンケートの結果、改善すべき課題などを議題に素案をまとめる。パブリックコメントを経て同2月下旬~3月に第3回会合で案の修正・確認をする。

 策定委員は次の各氏。

 ▽委員長=大濵達也(石垣市商工会会長)▽副委員長=嶋田廉(石垣市企画部長)▽委員=黒島剛(石垣市観光交流協会副会長)、平良聡(八重山建設産業団体連合会会長)、町田隆(JAおきなわ八重山地区本部長)、伊良部幸吉(八重山漁業協同組合専務理事)、砂川直毅(八重山青年会議所理事長)、松浦英里(女性団体ネットワーク会議副会長)、山本以智人(環境省石垣自然保護官事務所上席自然保護官)、仲底洋二(沖縄電力八重山支店長)、上地敦(りゅうせき八重山支店長)

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