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「ラビット」に県知事賞 沖縄県発明くふう展

クバの葉を利用した掛け時計「しまのじかん」

クバの葉を利用した掛け時計「しまのじかん」

考案者の小禄直人さん(左)と制作を担当する与那覇明仁さん(中)と事業所の職員ら=4日午後、就労継続支援B型事業所「ラビット」

クバの葉で掛け時計制作 一休食堂の小禄代表考案

 独創的な発明を広く県民に紹介することを目的とした第53回沖縄県発明くふう展(沖縄県発明協会主催)で特定非営利活動法人タートルライフいしがきが運営する就労継続支援B型事業所「ラビット」が出品のクバの葉を利用した掛け時計「しまのじかん」が意匠の部で優秀賞に当たる沖縄県知事賞を受賞した。時計は7000円(税込み)で来年度から販売される。

 同展は、日常生活や産業技術などの広い分野の独創的作品を県民に紹介するとともに、知的財産への関心を高めることを目的に毎年開催されている。

 しまのじかんは、一休食堂代表の小禄直人さんが考案。沖縄独特のゆったりした時間を感じてもらおうと文字盤はなく、島の風を感じてもらおうとクバ扇を活用している。小禄さんは「地域社会の福祉活動をサポートしたい」とタートルライフいしがきへ権利を譲渡。同法人は今年6月に意匠登録し意匠権を取得した。

 同事業所は来年から特定非営利活動法人「むりぶし」との経営統合を予定しており、時計は来年度からの販売を予定している。

 制作を担当する同事業所利用者の与那覇明仁さんは「型紙通りにクバをカットするのが難しが、練習を重ねてチャレンジする気持ちが湧いてきた。月に5個を目標に作り、事業所に貢献したい」と意気込んだ。

 職業指導員の當銘伸悟さんは意匠登録の意義について「どこの事業所も同じような商品を作っている。利用者の可能性を広げるとともに、自分たちの事業所だけで作れるよう意匠権も得た。利用者が全てハンドメイドで作り、仕事として成り立つことを目指している」と説明した。

 

  • タグ: 沖縄県発明くふう展県知事賞
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