団体部門最終審査へ
上江洲教諭(中央)への感謝を込めて考案した調理作品で最終審査に進むことになった前列右から奥平さん、米盛さん、漢那さん、サポートの東與那覇さん=3日午後、石垣中学校内
大好きな先生へ感謝の気持ちを込めてつくった「島の恵みでつくるグルクン握り定食」
オレンジページと味の素㈱が中高生を対象に行っている国内最大級の第11回ジュニア料理選手権の中学生団体部門で石垣中学校3年生4人による「はいさい☆島んちゅバレー部」が応募1万6000作品余りから一次の書類選考を突破して6作品に残り、校内で3日行われたオンラインでの二次選考(エピソード審査)に臨んだ。その結果、最終審査に進む3作品に選ばれた。同部は昨年、グランプリに輝いており、連覇をかけて12月1日の調理審査に挑む。
メンバーはいずれも3年生でバレーボール部を引退しばかりの漢那愛華さん、米盛和琉さん、大立鈴夏さん、奥平清笑さん。今回はパソコン操作などのサポートとして東與那覇和花さんが加わった。
今選手権では「大切な人を笑顔にするごはん」のテーマに対し同部は、バレー部顧問で1年生のときから担任などとして教えを受けてきた上江洲美奈教諭のために「~大好きな先生へ感謝の気持ちを込めて~島の恵みでつくるグルクン握り定食」を考案した。
上江洲教諭とともに船釣りでグルクンを、投網でミジュンを確保したほか、長命草やシークヮーサーも採取するなど自ら食材を調達。三枚おろしのグルクンを唐揚げにし、シイタケとニンジンを入れて炊き上げた島産米に揚げグルクンとピパーツを混ぜ合わせたグルクン握り飯とミジュンのつみれ汁、長命草入りコロッケなどを作った。その様子を、動画を交えてプレゼンで紹介した。
メンバーのうち漢那さんは「連覇がかかってプレッシャーがあったが、大好きな先生に感謝を伝えようと、みんなで思いを一つにプレゼンテーションに挑んだ。最終審査でも日ごろの感謝を伝えることを目標に一から頑張っていきたい」と決意を新たにした。
うるま市出身の上江洲教諭は「私は彼女たちが1年のときに石垣中に赴任し、グルクン釣りやミジュンとりなど石垣に来なければできないような体験をさせてもらった。子どもたちが料理をつくってくれてうれしい。最終審査では島の食材を知ってもらうチャンスにもなる」と話した。
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