あすから4部門実証事業 石垣島アスリートクラブ
- 2024年10月31日
- 地域・教育
陸上・サッカー・アルティメット・スポーツトレーナー
部活動地域移行の取り組みとして総合型地域スポーツクラブの(一社)石垣島アスリートクラブ(新谷敦史代表理事)は11月1日から市内の中高校生を対象に、地域スポーツクラブ活動への移行に向けた実証事業を開始する。昨年度から実施している陸上、サッカーに加え、アルティメットとスポーツトレーナーを新設した計4部門が用意され、クラブは参加者を募集している。
活動期間は11月1日から来年1月31日までで各部門全10回程度を想定。平日を除いた土日祝日を活用して実施し、中高連携活動は平日にも活動する。月額1000円で希望する複数種目で活動することもできる。
活動場所は陸上・アルティメットコースは市中央運動公園陸上競技場、サッカーコースは八重山商工高校グラウンドなどで行う。マネージャーを「学生トレーナー」として養成することを目的としたスポーツトレーナーコースは瑞穂MSC高校で実施する。
部活動地域移行は少子化による部員数減少や教員の働き方改革の観点から進められ、スポーツ庁は2023年から3年間を改革推進期間と定めている。移行に向けた実証事業は昨年度から全国的にスタートしており、今年度は沖縄県を含めた全国7県が「重点地域」として指定され、さまざまな政策課題に対応する実証実験を実施している。
石垣市では石垣島アスリートクラブが実証事業を受託し、▽高校との連携やジュニアからシニアまでの多世代への取り組み▽トレーナーの活用含めた安全確保への体制づくり▽学校教育・教育施設の拠点化や社会体育・教育施設との一体化―などのテーマ・課題に取り組んでいる。
新谷代表は「(現行の)部活動は学校の中で用意されたものからしか選べない状況。子どもたちがやりたいことができるよう、解消できる仕組みを作りたい」と地域移行の狙いを強調。次年度以降は石垣市教育委員会に引き継いでいく考えを示し、「学校や行政と連携しながら整備していきたい」と語った。
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