西銘氏 7期目当選
- 2024年10月28日
- 政治・行政
実績、自公体制で盤石
第50回衆院選は27日投開票され、沖縄4区で前職の西銘恒三郎氏(70)=自民公認、公明推薦=が6万994票を獲得し7期目の当選を果たした。4区に4人が立候補する混戦となったが、実績を強調した西銘氏は自公の組織力で盤石の選挙態勢を構築、「オール沖縄」勢力の金城徹氏(71)=立民=に1万3751票差をつけた。金城氏は4万7243票、山川仁氏(50)=れいわ=は1万9944・580票、山川泰博氏(54)=維新=は1万2290・412票だった。得票は28日午前0時30分現在。(2・8面に関連)
復興相、沖縄北方担当相、幹事長代理を歴任した西銘氏は選挙運動で「政府の中枢にいる」と何度もPR、実績を強調して信頼感を演出。経済政策も浸透させた。
公示前には中国政府が台湾を包囲する形での軍事演習が発生。こうした動きを受け、西銘氏は安全保障に関する主張を重ね、有権者に国防へ意識を向けさせた。裏金問題で逆風の中、自民党本部から公認を得て、従来の自公体制で組織的な運動を展開、多くの支持を得た。
一方、金城氏を統一候補として擁立した「オール沖縄」は候補者選考の手法を巡って、れいわの山川氏と対立を深めた。結果的に双方の歩み寄りはなく、反辺野古新基地勢力での分裂選に突入、自公勢力との差を縮められなかった。
れいわの山川氏は自民の裏金批判に加え、自衛隊南西シフトに反対しない「オール沖縄」の運動に反発した。両者に不信感を持つ層からの得票に期待したが、広がりを欠いた。
維新の山川氏は減税や教育無償化といった経済政策に絞って訴えを展開。SNSでライブ中継をしながら町中を練り歩く斬新なスタイルで、有権者との距離を縮めようとしたが伸び悩んだ。
4区は自民党の裏金問題、自衛隊の南西シフト、物価高対策などが争点となった。県選挙管理委員会によると4区の当日有権者数は29万8202人。投票率は前回衆院選を6・66㌽下回る48・39%だった。
沖縄の小選挙区は1区で赤嶺政賢氏(76、前職)=共産=、2区で新垣邦男氏(68、前職)=社民=、3区で島尻安伊子氏(59、前職)=自民=が当選。自民とオール沖縄勢力は2対2となった。
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