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台北から列車で花蓮に向かう時のこと。あと…

 台北から列車で花蓮に向かう時のこと。あともう少しで花蓮市内に入るという辺りで、快調に飛ばしてきた列車が徐行し始める▼4月3日発生の花蓮地震で大規模な崩壊が発生した場所だ。崖くずれの跡を修復する作業が今も続く▼反対側に広がる美しい東海岸とはあまりに対照的だ。大雨が降ると、今も列車が運休することがあり、別のルートで大回りすることを余儀なくされる。世界的に知られる景勝地のタロコ峡谷も立ち入り禁止が続き、外国人観光客の姿もまばらになった▼こうしたなか、与那国町の小学生が花蓮県光復郷でホームステイを行った(25日付本紙9面、田頭瑠都通信員の記事)。現地のタクシー運転手は「地震のあとは客が減った」と話していた。長年、ホームステイにかかわっている花蓮女子高校の張宏達教諭によると、同校では大きな被害を受けた校舎1棟が撤去される影響があった▼台湾では花蓮向け応援ツアーの振興策が行われている。今回のホームステイで子どもたちが交流することができたのは、町側が予定通りの実施を目指し、花蓮側が歓迎の意向を示したことによる▼言うまでもなく、40年以上続く姉妹都市交流と、10年以上継続してきた教育交流の蓄積が土台になっている。与那国町ならではの唯一無二のサポートである。(松田良孝)

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