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衆院選きょう投開票

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打ち上げ式で最後の訴えをする金城徹氏=26日夕、南城市

打ち上げ式で最後の訴えをする山川泰博氏=26日午後、南風原町

打ち上げ式で最後の訴えをする西銘恒三郎氏=26日夜、南風原町

打ち上げ式で最後の訴えをする山川仁氏=26日午後、豊見城市

裏金。南西シフトに審判

 解散に伴う衆院選は27日に投開票を行い、同日夜に小選挙区の当落が判明する。沖縄4区の候補者は自民党の裏金問題、先島への自衛隊南西シフトや特定利用空港・港湾の是非、物価高対策を訴えた。各陣営は26日、沖縄本島南部でラストスパート、打ち上げ式で支持を呼び掛けた。(2・8・9面に関連)

 沖縄4区にはオール沖縄会議共同代表の金城徹(71、立民)、元豊見城市議の山川泰博(54、維新)、前職の西銘恒三郎(70、自民)、前豊見城市長の山川仁(50、れいわ)の4氏が立候補した。

 衆院選の選挙運動期間は12日。この間、4氏を公認した政党幹部が続々と沖縄入りした。立民の辻元清美参院議員、維新の馬場伸幸衆院議員、自民の岸田文雄前首相、れいわの山本太郎代表がそれぞれの公認候補をPR、支持拡大を図った。

 経済対策でれいわの山川氏は「消費税廃止」、金城氏は「3万円のインフラ手当」、維新の山川氏は「消費税、所得税、法人税の減税」、西銘氏は「賃上げ好循環社会」の実現を訴えた。

 自衛隊南西シフトで西銘氏は「国の独立安全に必要」、れいわの山川氏は「南西シフト廃止」、金城氏は「ミサイル部隊の強行配備反対」、維新の山川氏は「防衛拠点として重要」とのスタンスを示している。

 特定利用空港・港湾で維新の山川氏は、全面的に賛同するが住民理解が必要とした。推進する立場の西銘氏は社会資本整備の必要性を強調、れいわの山川氏は軍事利用される可能性から反対、金城氏は「軍事目的のための民生利用」として予算のあり方を疑問視する。

 

金城徹氏 平和をつくり住民守る

 この選挙で三つのことを訴えてきた。困ってる方に手を差し伸べる、政治が経済・地域社会を発展させ豊かにする、政治が平和な社会をつくり住民を戦争に巻き込まない。

 物価が上がっている。政府が直接支援しなければ、困っている人は生きていくことが大変になる。この政治をみんなで変えよう。

 本島南部地域、宮古、八重山は農業や漁業が盛んな地域。玉城デニー県政と共に農業、漁業者の手取りが上がる仕組みを国の立場からつくる。

 地域で平和を守り住民を戦争に巻き込まない。宮古・八重山・与那国では自衛隊を戦場に送る、ミサイルを配備する敵基地攻撃能力をというが、私は政府を全く信用しない。いま大事なのは皆で平和をつくりだすことだ。

 県独自の平和外交は地域を平和の緩衝地帯とする取り組み。知事一人でやろうとしているが、国を挙げて平和に進むことが大事だ。戦争を招くような政治をやってはいけない。政治家がやることは住民を平和な社会を維持し、住民を守ることだ。平和は当たり前ではない。衆院選は平和を守るための選挙。共に平和をつくり出そう。

 

山川泰博氏 減税と教育無償化実現

 今回の選挙で最も訴えていることは物価高対策だ。商売をしている方、生活をしている方、今この物価高対策に非常に困っている。今の政治は末端の方々まで行き届いていない。そういう政治、まだ続けますか。そういう政治から脱却をし、新しい政治に変えていかないといけない。私たちは、この新しい政治を行っていく。改革を前に進めていく。

 2022年4月に法案を提出した。消費税減税や社会保険料の減額、ガソリン税暫定税率の廃止、所得税や法人税も減額しようという減税政策を打ち出しているが、今政権が減税をしようとしない。増税をしてばらまく、そういう政治だ。市民県民しっかり生活ができるような政治をするためには、今は減税しかない。

 そしてもう一つは、教育の無償化。日本維新の会といえば教育の無償化、大阪ではもう既に大学までの無償化もスタートした。この財源は改革をして、生まれた財源だ。増税をしたわけではない。社会保険料の増額をしたわけでもない。市民の負担は一切なく、大学の無償化まで今もう実現した。その大阪の設計図を参考に、沖縄にも教育の無償化を必ず実現させる。

 

西銘恒三郎氏 自公連立で沖縄を振興

 厳しい大逆風のなか、短い期間で体制を整えて頂いた。沖縄4区11の市町村長のなか10人が先頭に立ち、市町村議会の多くの仲間、それを上回る県民に支えて頂いた。もう一押しの選挙態勢を組んで頂き、心から感謝する。皆さんの日頃からの支えによって、内閣の中枢で大臣の職責を果たすことができた。

 この6期目の3年間で、生まれて初めて財務省の新しい事務次官があいさつに来た。これは皆さんが6回も国会に送り返してくれたおかげだ。幹事長代理という与党の中枢で幹事長、政府を支える立場で仕事をしている。

 自民党総裁選では加藤勝信の選挙対策本部長として経験させて頂いた。総裁選では負けたが、加藤さんは財務大臣として石破総理を支えている。

 この選挙は大変厳しい状況下でスタートしたが、あと一歩。あと一歩だ。自信を持ってほしい。選挙区は西銘、比例区は公明と書いてほしい。再び自民と公明の連立政権の元で沖縄振興、南部振興、離島振興、県民の命と暮らしを守る。

 自信を持って投票して私たち2人を国会で働かせて頂きますよう、心からお願い申し上げる。

 

山川仁氏 経済と生活を立て直す

 沖縄4区は大事なことが二つある。一つ目は、県民の経済や生活を立て直さなくてはならないことだ。県民のために国民のために経済を底上げするために、れいわ新選組が立ち上がった。積極財政支援という大きな大義名分で、国が抱え込んでいるお金を財政出動する。苦しい状況を立て直す大事な場面だ。

 離島の与那国、石垣に何度も足を運んで感じたのは、離島格差だ。離島振興なくして沖縄振興なしと言っていた政治家は、何をやったのか。政治と生活が密着していることをおろそかにしている。

 国民、県民は生活がどうしたらよくなるのか考えてほしい。選挙で問われているのは、生活の底上げをするためにどうしていくかだ。れいわ新選組が感じている大事な経済政策の一丁目一番地だ。

 そしてもう一つは南西シフト。石破総理は核ミサイルの話をし、シェルターもどんどん購入しようとしている。離島の方はだれもそれを求めていない。国民生活保護法も机上の空論。ミサイルが飛んでくれば悲惨な状況になる。なぜ国会議員は平和外交をしないのか。敵がいるかのようにしてアメリカの言いなりだ。

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