日米共同演習始まる 与那国に米軍オスプレイ初飛来
自衛隊と米軍による日米共同統合演習「キーン・ソード25」が23日から始まり、与那国島では米軍オスプレイが初めて飛来した。米軍オスプレイによる搬送訓練に伴い、陸自駐屯地前の南牧場線が一時通行止めとなった。町運営の生活路線バスも22、23、26の3日間、駐屯地バス停に停車しないルートに変更して運行している。
米軍オスプレイは同日午前11時15分から午後0時15分にかけて2度、午後2時45分から同3時55分にかけて1度、駐屯地グランドに着陸した後、離陸した。傷病者に見立てた隊員を搬送する訓練を行ったとみられる。この間、駐屯地体育館前から同グランド前までの南牧場線と、南牧場線から駐屯地入り口までの道路で通行を停止、3カ所で陸自隊員が交通整理を行った。
無料の生活路線バスは演習期間中の3日間、午前10時~午後5時に運行する4便が駐屯地を通らないルートをとっている。
石垣駐屯地ではこの日、米海兵隊の最新鋭レーダーTPS80、陸自の対空ミサイル、対艦ミサイル発射機の展開が確認されたほか、新石垣空港には要人専用の米軍輸送機も飛来。在沖米軍トップで第3海兵遠征軍司令官のロジャー・ターナー四軍調整官と思われる米軍関係者が降り、石垣駐屯地に向かった。
同演習は、石垣島では陸自から第7地対艦ミサイル連隊や北部方面隊などの約200人と米軍から第3海兵遠征軍などの約230人、与那国島にはそれぞれ約80人、約110人が駐屯地などでの訓練に参加している。
石垣、与那国両駐屯地で日米の共同調整所の開設・机上指揮訓練を行うほか、石垣では対艦戦闘訓練・対空戦闘訓練(非実射)として米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」や陸自の12式地対艦誘導弾発射機、03式中距離地対空誘導弾発射装置を展開する。25日には、新石垣空港で陸自オスプレイを使用した傷病者の輸送訓練が行われるとみられる。
与那国では、日米それぞれのオスプレイを使用した傷病者の輸送訓練をはじめ、陸自の電子戦用車両NEWSを使用した電磁波作戦訓練、災害発生時の島外避難訓練などを行う。
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