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第3回竹富町シマムニ発表会 島や地域の言葉で演劇

三太郎物語を演じた竹富小学校の児童ら=19日午後、黒島伝統芸能館

三太郎物語を演じた竹富小学校の児童ら=19日午後、黒島伝統芸能館

根を抜こうと懸命に引っ張る西表島の野生動物ら=19日午後、黒島伝統芸能館

ジェスチャーを交えながら「うさぎとかめ」を演じる新里千沙さん(左)、根中彩世さん=19日午後、黒島伝統芸能館

黒島、竹富、西表から22人出場

 【黒島】第3回竹富町シマムニ発表会(竹富町・竹富町教育委員会主催、町シマムニ普及推進部会共催)が19日、黒島伝統芸能館で開催された。黒島、竹富島、西表島古見から22人が出演し、各島や地域の方言(シマムニ)で演劇を披露した。

 発表会は、各地に残る島言葉を貴重な文化遺産として保存継承し、シマムニを通して島々の違いを認め、歴史・文化に対する興味を深めることを目的に年1回各島の持ち回りで実施。

 竹富は、竹富小4~6年生14人による「三太郎物語」。桃太郎、金太郎、浦島太郎が鬼にさらわれた水牛の子どもを助け出す。最後は3人が「ナーラ、バルサルクトゥヤミレー(もう、悪さをするのはやめるんだ)」と声を合わせて鬼を退治した。

 6年生の井上理之介さんは「長いセリフもあったけど、地域の方に発音とかを習って覚えた。島の言葉を話せない人が多くなっているので、しゃべれるようにがんばりたい」と感想。

 古見公民館婦人部は「マイヤルダイクン(おおきな大根)」を演じた。おおきなかぶをアレンジしたもので、大きく育った大根を西表島に生息するイリオモテヤマネコ(ヤママヤー)、イノシシ(カマイ)、カンムリワシ(ヤリカタガー)、セマルハコガメ(ヤムミャー)らが力を合わせて引き抜いた。

 ヤマネコ役の奥原有紀子さん(48)は「発音やイントネーションが難しかった。語尾をやわらかく発音するように心掛けた」と話した。

 黒島は、黒島小3年生の新里千沙さん、根中彩世さんが「うさぎとかめ」を発表。コミカルなジェスチャーを加えながら会場の笑いを誘った。うさぎ役の新里さんが「ケーラユダンシーカ(みんな油断すると)アイドゥナルド(こんななるよ)。ケーラマジメニガンバリヨー(みんな真面目にがんばってよ)」と最後のせりふを言うと、会場から大きな拍手が起こった。

 根中さんは「ビジターセンターの方に教えてもって本番もうまくできた」、新里さんは「普段使わない方言だったけど、また発表会があるなら出たい」と笑顔で話した。

 第4回発表会は、来年波照間島で開かれる予定。

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