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竹富町予算執行率83% 23年度

2023年度一般会計決算

2023年度一般会計決算

5.1㌽改善 監査委「まだ低い」

 竹富町の2023年度予算の執行率は一般会計と特別会計合わせ83・3%で前年の78・2%から5・1㌽改善した。監査委員は「まだ執行率は低いと言わざるを得ない」と指摘し、事業実施にあたっては減額補正等、適正な予算措置と計画的、効率的な予算執行を求めている。

 一般会計と特別会計の合計は歳入総額113億897万円(前年度比7・4%減)で歳出総額105億8177万8000円(同5・0%減)となった。

 このうち一般会計歳出決算は予算現額95億8577万円(調定額90億1378万円)に対し支出済額85億2542万円で執行率は88・9%となり、前年から6・7㌽改善した。

 目的別内訳の構成比でみると総務費が19億3795万円(22・7%)、衛生費が19億264万円(22・3%)、民生費が9億642万円(10・6%)、教育費が8億9599万円(10・5%)、農林水産業費が5億2559万円(6・2%)となった。

 性質別内訳では消費的経費が前年度比14億2871万円(23・6%)減、投資的経費が5億5694万円(40・7%)増、その他の経費が7105万円(3・5%)減となった。

 一般会計歳入の割合は町税などの自主財源が28・7%で地方交付税、国庫支出金などの依存財源が71・3%と、依存財源に頼る状況が続いている。

 特別会計では国保税の収納率は86・6%で前年度から1・1㌽低下。保険税収入済額も8・4%低下し、1874万円の未納額があることから監査委員は「さらなる収納率向上に徹底した取り組みが必要」と指摘している。

 また水道使用料の収納率も93・4%で前年度から2・8㌽減少。毎年度事業実施のために一般会計から多額の繰り入れを行っていることから、監査委は「水道事業の根幹である料金収入の確保と負担の公平性の観点から収納率向上への取り組みをよりいっそう強化し、安定的な収入確保に努めてほしい」と求めている。

 決算は9月定例竹富町議会で審査され、認定された。審査の中では「燃料費や物価高騰、人手不足の影響か町営住宅建設、伝建の修復工事、世界遺産センターの設計など24年度中に多額の繰り越しがあったことは残念」(上勢頭巧氏)、「(国保税で)本当に支払いが困難な方に対しては資産運用の手助けなど滞納額を減らす取り組みが必要」(大浜一将氏)などの意見があった。

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