八重山毎日新聞社

　2024年度（第77回）新聞週間が15日から始まっている。16日には秋田県で新聞大会があり、新聞協会賞などの表彰が行われ、全国の関係者が新聞に対する意識を新たにした▼今年の代表標語は「流されない　私は読んで　考える」。全国から応募のあった1万104通の中から選ばれた。インターネットなどを通してデマや不正確な情報があふれる中、正しい情報を伝える新聞の重要性を示す内容だ▼このほかにも「人が書き　人が運んで　人が読む」「新聞には　ＡＩにはない　愛がある」など、新聞の人と人とのつながりが感じられる標語もある▼ただ、若者を中心に活字離れが進み、日本新聞協会がまとめた新聞の発行部数は2013年の約4700万部から23年は2859万部へと10年間で約4割減少。いかに読んでもらえるかが大きな課題だ▼この中、八重山毎日新聞社では、小学生向けに、子ども新聞、子ども英語、そして、地元の1週間のニュースを子ども向けに読みやすくまとめた「子ども新聞ウィーくりー」の連載を開始。子どもにも新聞をより身近に感じてもらえるよう取り組んでいる▼新聞には読者の知る権利に正確で公正な情報で応える責務がある。新聞週間に当たり、地域に密着したローカル紙としての責務を改めて考えたい。（下野宏一）