沖縄4区4氏激突へ
- 2024年10月15日
- 政治・行政
【那覇】衆議院解散に伴う衆院選は15日、公示する。先島や沖縄本島南部を選挙区とする沖縄4区には、前職の西銘恒三郎氏(70、自民)、オール沖縄会議共同代表の金城徹氏(71、立民)、前豊見城市長の山川仁氏(50、れいわ)、元豊見城市議の山川泰博氏(54、維新)の4氏が出馬する。物価高対策、離島振興、安全保障、自衛隊の南西シフト、普天間飛行場の辺野古移設で論戦を展開する。投開票は日。
西銘氏は▽医療・介護・保育・福祉の賃金増▽流通コスト負担軽減▽国民保護法の住民避難の取り組み―など政策を掲げる。
10日には南風原町立中央公民館で事務所開きの集会を開催。西銘氏は「中国の国家主席が台湾問題で現状変更しようとしている点は命がけで許せない。沖縄の国会議員として絶対に戦争状態を起こさせない。あらゆる手段で徹底的にやる」と強調した。
金城氏は▽本島南部・宮古・八重山への高等教育機関整備▽中間層にインフレ手当3万円▽辺野古新基地建設反対―などを訴える。
豊見城市の共産党事務所で13日、立候補に向けた所信を述べた。金城氏は「沖縄を平和の緩衝地帯にする。台湾有事を台湾の人は望んでいない。戦争が起きたら困るのは、ここに住んでいるあなたや子どもたち。国民を戦争に巻き込まないと言い続ける」と訴えた。
れいわの山川氏は▽消費税の廃止▽インボイス制度の廃止▽自衛隊の南西シフトの軍事化ストップ―などを掲げる。
13日に豊見城市で事務所開きをした。山川氏は「今のオール沖縄は経済で動かず、辺野古ワンイシュー。南西シフトは新しい基地じゃないのか。すさまじい勢いで軍拡が進んでいる」と警戒、「先の見通せる政治を選ばないと、沖縄はやられ放題だ」と主張した。
維新の山川氏は▽保育から大学まで教育無償化▽給食費無償化▽教育バウチャー制度で医療費、習い事代助成―などを政策にした。
11日には豊見城中央公民館で個人演説会を開催。山川氏は県民所得や失業率などが全国最下位と説明し「経済と基地問題を解決する政策を打ち出さないといけない。自民の政治、反対ばかり言っているオール沖縄の政治だと50年後も全国ワーストが残る」と訴えた。
公示後に各陣営は次々と八重山入りする。西銘氏が20日に与那国島、金城氏は18日~19日に西表島と与那国島、れいわの山川氏は16日~17日に与那国島、石垣島、竹富島を遊説する。維新の山川氏は13日時点で予定がない。
同選挙は保守票が西銘氏と維新の山川氏、「反辺野古新基地票」が金城氏とれいわの山川氏で割れる分裂選となる公算。
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