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米軍「ハイマース」を搬入 日米共同統合演習

川原集落内を走行し、陸上自衛隊石垣駐屯地に向かう米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」を載せたトレーラー=13日午前

川原集落内を走行し、陸上自衛隊石垣駐屯地に向かう米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」を載せたトレーラー=13日午前

新石垣空港到着後、駐屯地へ

 自衛隊と米軍による日米共同統合演習(実動演習)「キーン・ソード25」が23日~11月1日にかけて石垣島や与那国島などで行われるのを前に13日午前、米軍の高機動ロケット砲システム「ハイマース」を積んだ米海兵隊のKC130輸送機が新石垣空港に到着した。敵を殺傷・破壊できる米軍の兵器は、民間のトレーラーに載せ替えて川原集落内を通過し、陸上自衛隊石垣駐屯地に運搬された。空港の外では、米軍の民間空港使用や共同演習実施に反対する市民らが、演習の中止を訴えた。(9面に関連)

 午前10時半過ぎ、民間航空機が離着陸を繰り返す中、島の南側から滑走路に進入した米海兵隊輸送機。着陸後にハイマースは降ろされ、トレーラーに載せた。自衛隊車両や警察車両が先導し、同駐屯地に運び込んだ。石垣島でキーンソード自体が初めてで、ついに米軍の兵器が島に持ち込まれた。日米共同の軍事訓練は2023年から計3回目になる。

 ハイマースは、車両と一体になった発射機からロケット弾などを撃てる。搭載可能なロケット弾は6発。ロシアのウクライナ侵攻で、米国がウクライナに供与している。機動性の高さが特徴で石垣島への展開は初めて。訓練では、実際の発射を伴わない対艦戦闘などの訓練を予定。また、演習を目的に米軍機が新石垣空港を使用するのも初めてとみられる。

 石垣では、海上自衛隊の艦船が特定利用港湾(特定重要拠点)に指定された石垣港で燃料配管接続検証(非給油)をするほか、新石垣空港に陸上自衛隊のオスプレイが2023年10月に続いて飛来し患者輸送訓練を行う。

  • タグ: 日米共同統合演習
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