船員不足で4便減便
- 2024年10月09日
- 社会・経済
波照間1、竹富3
㈲安栄観光(森田安高代表取締役)は10月から来年3月末までの冬季ダイヤで波照間―石垣航路で1便、竹富―石垣航路で3便の計4便の減便を計画していることが8日、分かった。主な理由は船員など人手不足によるもの。同社は現在、沖縄総合事務局に冬季時刻の認可を申請しており、承認されれば、16日か11月1日からの運航から減便となる見通し。
減便するのは波照間航路では石垣発午前11時45分・波照間発午後1時の第2便。同社単独航路の同航路は朝と夕方の1日2便体制になる。竹富航路では午前11時台の1便と午後4時台の2便、5時台の1便を減らして3時台に1便を追加する。
同社は船員の労働時間の見直しや休日の確保など処遇改善に取り組んでおり、社内で検討した結果、計4便の減便を決断。波照間航路の第2便は小型高速船で運航しているため冬場の欠航率が約70%以上と高いこと、竹富航路は船員の調整が難しいことなどが理由に挙げられるという。
7日には同社の担当者が竹富町へ概要を説明し、地域住民への周知などに協力を求めた。担当者は取材に「減便はなるべく避けたいが、これらの便を出してしまうと船員の休みの確保が難しい。人員が増えればまた便数を戻したい。夏季ダイヤには戻せたら」と語った。
1日3便から2便体制になることで波照間島の島民からはさまざまな反応があった。
那覇出張などから帰ってきた際によく2便を利用するという島民の男性は「3便まで待たないといけないのは時間がもったいない。2便がなくなるのは島民にとっては非常に困る」と継続を要望。
別の40代男性は「本当は減便してほしくないが、第2便は冬場ほとんど欠航になるので仕方ない。朝と夕方をしっかり出してくれたら。夏までに戻らなかったら困る」と語った。
波照間製糖㈱の金武清也事業所長は「朝一で那覇から石垣入りした本社のメンバーや取扱い業者など、2便で来て3便で石垣へ戻ることもよくある。2便がなくなるとスケジュールを組むのが大変になりそうだ」と困惑気味だった。
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