八重山教育事務所長の前三盛氏が発行する…
- 2024年10月04日
- 不連続線
八重山教育事務所長の前三盛氏が発行する所長だよりに「たくさん学び たくさん真似よう」とあった。石垣市教育研究所入所式に寄せたメッセージで、まねから始まり、自分なりのスタイルを築き上げていくために学びのプロセスを学ぶことが大切だと説いている▼プログラミング言語を学習する初歩の段階で、お手本を書き写すことを「写経」という。仏教の教え、人間が生きていくうえでの考え方、救いの道を説かれた釈迦(しゃか)の教えである経典を書き写す写経になぞらえたもの▼ITも仏教も書き写すことで、その思想や理念に触れることができるのだから興味深い▼前三盛氏は所長だよりでハイドンの「レクイエム」に影響を受けて作られたモーツァルトの「レクイエム」を挙げた。青は藍より出でて藍より青しだ▼福島康之さんは筆者の尊敬するミュージシャン。ライブで「恋はねずみ色」を演奏する際には必ず「音階は限られている。『恋はみずいろ』をぱくりました」とおどけながら紹介するが、作品は似て非なるものとなりファンをよろこばせる▼市教育研究所では、教員たちが時代の求める教育の在り方を研究する。「個別最適な学び」「協働的な学び」を実践し、これからの未来を担う子どもたちの多様性に富む能力を引き出していってほしい。(立松聖久)
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