八重山毎日新聞社

　八重山青年会議所（砂川直毅理事長）は9月29日、石垣市役所で「キッズおしごと体験会～職業体験ＥＸＰＯｉｎ八重山」を初開催した。会場には12企業3団体のブースが設けられ、来場した八重山在住の小中学生400人以上がさまざまな仕事のやりがいや魅力にふれた。

　郷土愛にあふれた人材育成や地元企業の魅力発信などを目的に開催された取り組み。会場には建設業、電気・設備業、保育業、介護業、美容関係のほか、酒造所や航空会社、テレビ、警察、消防、陸上自衛隊といった公務業のブースが設置された。

　参加者らは興味のある業種のブースに寄りながら最大五つの企業・団体の仕事を体験。体験後にもらえるシールをスタンプカードに3枚ためると、かき氷がもらえる特典もあり、イベント終了まで多くの人でにぎわった。

　石垣ケーブルテレビ㈱でインタビュー体験を行った福原澄高さん（11）は「緊張したけど人に何かを聞くのは楽しいことだと知った」とやりがいを感じた様子。介護業で重りを装着する高齢者体験、自衛隊でドウラン塗りなどを体験したといい、「すごく楽しかった」と笑顔を見せた。

　あざみ屋みんさー工芸館で機織りを体験した野里愛花さん（9）は「手前にトントン引くときの力が難しかった。将来の夢は迷っているけど、いろいろ見ることができて良かった」と話した。

　砂川代表理事は「こんなに大勢来るとは思わず本当にうれしい。今回参加してくれた子どもたちが10年後に島に戻ってきて就職してくれたら」と語った。

 

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