新垣氏ら9作家 114点展示
- 2024年09月28日
- 芸能・文化
「沖縄の染と織の至宝―桃原用昇コレクション八重山展―」の詳細を発表する﨑山晃教育長(左)と翁長致純教育部長=27日午前、市教育委員会会議室
沖縄の染と織の至宝―桃原用昇コレクション八重山展―の作品の内訳
石垣市民会館中ホールで10月2日開幕予定の企画展「沖縄の染と織の至宝―桃原用昇コレクション八重山展―」(石垣市・石垣市教育委員会主催、一般財団法人沖縄美ら島財団共催)について市教育委員会(﨑山晃教育長)は27日、会見して詳細を発表した。県立博物館・美術館で昨年開催された同コレクション(沖縄美ら島財団主催)の86点を上回る114点を展示し、展示作家らによる講演も計画する。
同展では人間国宝で名誉市民の故・鎌倉芳太郎氏と玉那覇有公氏、ことし人間国宝に認定される予定の新垣幸子氏ら9作家の染織作品が並ぶ。作品は玉那覇氏の46点、新垣氏の26点のほか、今回の展示会に向け桃原氏が新たに入手した祝嶺恭子氏の首里織物5点もある。
展示期間は10月2~8日の前期、10月11~20日の後期に分け、約65点ずつ展示する。通しで展示される作品もある。いずれも午前9時から午後7時まで。入場無料。10月9~10日は展示替えのため休館。
作家らの講演では10月5日に新垣幸子氏と祝嶺恭子氏がそれぞれの作品を解説する。同13日には与那嶺一子氏(元県立博物館美術館主任学芸員)が9氏と作品を紹介。同15日には玉那覇氏の次男で玉那覇紅型工房2代目の有勝氏が「有公氏と玉那覇家の紅型について」をテーマに講演する。
﨑山教育長は「9氏の作品を一堂に展示するこれまでに類をみない企画展。拡大展示と作家講演という二大特徴がある。2、3回でも足を運んでいただき、沖縄の染織のすばらしさを感じてもらいたい」と来場を呼びかけた。
市立博物館では、児童生徒にも染織文化に興味を持ってもらおうと各小中学校と会場を結ぶ送迎用バスの運行を予定している。
県立博物館・美術館で約1カ月開催された際の来館者は延べ7048人だった。
開幕日には台風接近の可能性もあることから、市教委は今後の進路や勢力の状況をみながら週明けの30日に予定通りか延期かを判断する。
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