沖縄市で特定外来生物に指定されている…
- 2024年09月27日
- 不連続線
沖縄市で特定外来生物に指定されているオオヒキガエルが捕獲された。沖縄本島では、これまで那覇港新港ふ頭などで見つかったことはある。なかでも浦添市内では2011年に複数が確認され、その後、2年半ほどかけて約700匹を捕獲し根絶させている▼在来種を駆逐するなど生態系に大きな影響を及ぼすおそれがある外来種は各地で問題になっている。オーストラリアでもオオヒキガエルが大繁殖。根絶に向け、あらゆる手を尽くしたが、ついに白旗を揚げたという▼世界中の科学者が参加する「生物多様性および生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」によると外来種が世界全体に及ぼす経済的損失は、年間で62兆円にも上るという▼石垣島でも大量のオオヒキガエルが生息している。環境省では、島外への拡散を防止しようと捕獲やモニタリングを長年にわたり実施。石垣市でも捕獲イベントを昨年から行うなど継続的な防除体制の構築を目指している▼オオヒキガエルや同じ特定外来生物のシロアゴガエルが定着しているのは、八重山では石垣島だけだが、建築資材などにまじっての他島への侵入が危惧されている▼大量の資材を使う公共工事などでは、外来生物混入防止点検の実施を積算できるような仕組みも検討してほしい。(立松聖久)
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