島言葉で元気に舞台
- 2024年09月25日
- 芸能・文化
【竹富】「第45回テードゥンムニ(しまことば)大会」が20日、竹富島まちなみ館で盛大に開催された。同大会は、竹富小中学校PTA文化部(内盛正弘文化部長)が主催する島言葉であるテードゥンムニを継承し、子どもたちの成長を願う恒例のイベント。
テーマは「ムニバッキタ、シマバッキ。 シマバッキタ、ウヤバッキルン。 ケーラシ、テードゥンムニユ、マモリオーラ。 クヌファーマーユ、ソダティオーラ。」(島言葉を忘れたら、島を忘れる。島を忘れたら、親を忘れる。 みんなで島言葉を守りましょう。子どもたちを育てましょう。)と、島言葉の大切さを改めて訴えるもの。
会場には、子どもたちの発表を心待ちにする地域住民ら約150人が集まり、温かい雰囲気に包まれた。
登野原栄立PTA会長は「昭和45年の開始以来、今年で45回目を迎える。私も子どもの頃に出場した思い出深い大会。島言葉は難しいが、子どもたちの発表を温かく見守ってほしい」とあいさつ。
新田長男公民館長は、新任教員への「テードゥンムニ試験」の実施を示唆し、島言葉継承への強い意欲を示した。
開会を告げたのは、竹富保育所の園児たちによるかわいらしい島のわらべ歌。小さな体で一生懸命に踊り歌う姿に、会場からは大きな拍手と笑顔があふれた。
その後は、小学低学年、高学年、中学生が「桃太郎・浦島太郎・金太郎の三太郎物語」や「おむすびころりん」など、アレンジした物語を島言葉で演じ、日頃の練習の成果を披露した。
閉幕にあたり、子どもたちや先生方に島言葉を指導した新田初子さん(84)は「観光客が多く、標準語を使う機会が多い中で、島言葉を話す機会が減っている。できる限り普段から島言葉を使うようにしよう」と呼びかけ、島言葉の大切さを改めて強調した。
今回の大会では、子どもたちの純粋な心に触れ、島言葉の温かさを再認識する機会となった。地域全体で島言葉を守り、未来へとつないでいくという強い決意が感じられた。
(上間学通信員)
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