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きょう始動、市民の夢応援事業

回収ステーションに掲げるのぼりを手にする田中秀典さん=21日、八重山毎日新聞社

回収ステーションに掲げるのぼりを手にする田中秀典さん=21日、八重山毎日新聞社

ごみ袋とビニール手袋が入ったパンフレット

気軽にできる海岸清掃

 観光客や市民らがいつでもどこでも気軽に簡単に海岸清掃を体験できる方法を提供する「ISHIGAKI NICECLEAN PROJECT(石垣ナイスクリーンプロジェクト)」が「清掃の日」の24日、スタートする。市環境課への届け出も分別も不要で、専用袋でごみを拾って回収ステーションに持ち込むというスタイルとなっている。

 エコツアーやアップサイクルなどの事業を展開する合同会社縄文企画(田中秀典代表)が「参加のハードルを下げ、誰もが気軽にビーチクリーンを体験できる仕組みを構築したい」と企画したもので、石垣市の2024年度市民の夢応援プロジェクト事業から100万円の助成を受けて実施する。

 同プロジェクトは①宿泊施設・飲食店などでごみ袋とビニール手袋の入ったパンフレットを入手する②袋を持って海に行く③漂着ごみを袋に集める④回収ステーションに袋を持ち込む▽アンケート回答後に特典を受ける―という流れ。ステーションに集まったごみは、縄文企画が収集・分別し、一定量がたまった段階で市に回収を依頼する。

 現段階でパンフを置いている場所は20カ所、回収ステーションは10カ所。今後、増やしていく。特典は感謝状「ナイスクリーンで賞」と地元デザイナー・アーティスト作成のステッカー。アーティストはきいやま商店のマストさんやイチグスクモードの池城安武さんら。市公認キャラクターの「ぱいーぐる」が〝応援団鳥〟を務める。

 「石垣島から世界へ ナイスクリーンを届けよう」をキャッチフレーズに観光客や市民が海岸清掃の体験を通して海洋ごみの現実を直視して自分事として考えてもらい、参加者が増えれば増えるほど魅力的な島に生まれ変わっていく、との思いを込めている。

 田中さんは「ビーチクリーンのハードルを下げ、一人でも多くの人に現状を知ってもらいたい。五感を通して拾うことで意識も変わると思う。プロジェクトを通してピンク色の袋を持って拾うのが当たり前となって他の島にも広がり、ごみを出さないような対策につながれば」と話している。

 助成事業は来年2月末までで1600人(うち観光客1450人)の参加、480㌔の回収量を目標に掲げている。助成事業終了後も寄付や協賛を視野に継続していく予定。

 詳細はプロジェクトのホームページ(https://ishigakinicecleanproject.com/)。

  • タグ: 石垣市夢応援
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