八重山毎日新聞社

　ＪＡおきなわファーマーズマーケットゆらてぃく市場生産者会（東内原辰雄会長）は21日、大浜公民館で第14回生産者大会を開催した。表彰式では、各部門で過去5回1位を獲得し、殿堂入りした玉城茂男さんや功労賞の前田島純さん（90）と仲田正子さん（89）など成績優秀な生産者22人に賞状と記念品を贈った。同市場の販売額は、経済の回復や観光客の増加、県外提携先への販路拡大と販売強化などが影響し、9億8764万円と過去最高を記録。10億円目前となった。

　2023年度は販売額9億円、来店者数41万5000人の目標に対して、実績は9億8764万2000円、44万5493人と販売額、来店客数ともに計画を大きく上回った。24年度は販売額10億円を目標とする。

　販売額の増加についてコロナ明けの完全な景気回復を背景に地域の消費者や観光客などのパインアップルやマンゴーの発送が伸びたほか、果実、野菜、精肉の3部門の販売額が前年を大きく上回ったことなどが全体を押し上げた。

　主催者あいさつで東内原会長は「地域の方や観光客など多くの人に足を運んでもらえた。南の島の農産品直売所はパワーがみなぎっている。販売目標を突破するため活気ある店舗をつくっていこう」と呼びかけた。

　ＪＡおきなわの安谷屋行正代表理事専務は「当地域の特産品であるパインやマンゴーをはじめ、多様な野菜、石垣牛などブランド品の品ぞろえと併せて観光客の増加も売り上げ増の一因となった。これからも消費者と生産者の交流の拠点として地域の活性化に貢献する施設としてゆらてぃく市場の発展と生産者の所得向上に取り組む」と述べた。

　功労賞の仲田さんは、同市場オープン当初から花き類を中心に販売。「その日その日を一生懸命やってきて、まさかこのような立派な賞がもらえるとは思わなかった。これからも楽しく人に喜ばれるようなことに時間を使いたい」と笑顔を見せた。

　各部門の優秀成績生産者は次の通り。

　▽功労＝前田島純、仲田正子

　▽殿堂＝玉城茂男（果実部門）

　【年間最多売上点数】

　▽野菜＝①東政太朗（4万4435点）②Ｇｙげんたろうファーム（3万7964点）③平良光夫（3万5104点）

　▽果実＝①伊志嶺雅也（2万1088点）②盛山のり子（9915点）③西表生産農園（8286点）

　▽花卉＝①入口礼子（6439点）②加屋本さゆり（3272点）③喜友名澄（3245点）

　▽加工＝①仲里健一（2万7307点）②成田亜矢子（2万6827点）③東與那覇美智子（2万5084点）

　▽新人＝①金城綾（野菜・1万5051点）②嶺井保則（野菜、果実、グリーン・3329点）③黒島久美子（野菜、果実・2278点）

　【年間最多出荷者】

　▽売上日数＝①東政廣（356日）

　▽出荷品目＝①野原ゆかり（98品目）②当銘光子（56品目）③福本光（50品目）

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