秋の全国交通安全運動始まる
- 2024年09月21日
- 地域・教育
「車だけ? 交通ルールは 皆のもの」をスローガンに21日から始まる2024年度秋の全国交通安全運動の出発式が20日夕、石垣市役所市民広場で開かれた。八重山警察署員や市職員、八重山交通安全協会会員など関係者約100人が参加し、交通事故防止や飲酒運転根絶を呼び掛けた。期間は30日までの10日間。
今秋は▽反射材用品の着用推進や安全な横断方法の実践等による歩行者の交通事故防止▽夕暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進と飲酒運転等の根絶▽自転車・特定小型原動機付き自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底―が運動の重点項目。
八重山署によると、管内の交通物損事故は8月末時点で1303件発生しており、前年同期の1217件を上回り、過去5年で最多となっている。うちレンタカーが絡む事故は534件(前年同期414件)。人身事故は64件発生しており、うち死亡事故は2件。
出発式で石垣市交通安全推進協議会会長の中山義隆市長は「秋口は急激に日が落ちて暗くなり、視認性の低下による判断の低下、重大事故が多発する傾向にある。事故を一つでも多く防ぐため、交通安全運動や啓発活動に取り組んでいく。行政としても昨年に引き続き自転車ヘルメット購入に対する一部補助を実施し、ヘルメット着用の促進と定着を図っていきたい」と述べた。
仲里鍛署長は「交通事故の特徴として交差点事故が全体の64%を占め、高齢者の関連事故が45%と増加傾向にある。8月末現在、38人を飲酒運転で検挙しており、悪質危険なドライバーの存在は否定できない状況にある。同署は交通事故分析結果などを踏まえ、各種交通事故抑止対策を協力に推進していく。交通事故のない八重山地区を実現するために協力を」と要望した。
出発式の後は交通安全バイクパレードが行われ、二輪車愛好家や同推進協議会会員、八重山署員が市街地を回り、市民へ交通安全の意識高揚を図った。
期間中は、25日に高齢者交通安全教室(八重山自動車学校)、27日に飲酒運転根絶・路上寝防止美崎町ローラー作戦(美崎町繁華街)、園児向け交通安全教室(竹の子の森保育園)を予定している。
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