八重山毎日新聞社

　石垣市議会の一般質問は議員発言時間が40分以内、答弁を含めた全体発言時間が75分以内。いずれかを使い切れば終了となる▼13日の内原英聡氏の一般質問で全体発言時間が残り1分のとき、中山義隆市長が答弁に立ち、終了のブザーが鳴ると「内原議員の一般質問を終わりたいと思います」と締めた▼すぐに「内原議員に対する回答を終わらせていただきます」に訂正したが、野党は「議会に対する侮辱的な発言。議員の権利である一般質問を市長が締めるという発言はあまりにもばかにしている」（花谷史郎氏）と反発していた▼市長からその後、謝罪もなかったことなどから、17日の最終本会議で花谷氏が問責決議案を提出、賛成多数で可決された。しかし、中山市長の姿はなかった▼当局提案の議事がすべて終了した段階で議場にいなくてもいいとの議会運営委員会の申し合わせがあったため、部課長らとともに退席していたのだ。しかも、県外出張で島を離れていた▼野党は「定例会招集者の市長がいないのはおかしい」と問題視したが、市長には退席を認められたのだから、という考えがあったのかもしれない。議会では何が起こるか分からない。現にいきなり問責決議案が出たのだから。やはり、閉会するまで市長ら幹部は議場に。（比嘉盛友）