西表西部に複合型施設構想
- 2024年09月20日
- 政治・行政
9月定例竹富町議会(大久研一議長)一般質問最終日は19日、前津芳生、大浜一将、山下義雄、上盛政秀の4氏が登壇した。西表祖納の県立八重山病院付属西部診療所の跡地利用で町は西部地区(干立、祖納、白浜、船浮)複合型施設の建設を構想している。前泊正人町長は「地震、津波の際すぐに高台避難できるなど防災の観点からも有効」とし、今後整備方法を検討する考えを示した。
(9面に質問要旨)
西部診療所は上原地区への移設が決まっており、県は今年度内に測量設計、造成工事を行い、2026年度の開設を目指している。現診療所の跡地利用については地域などで議論されており、海抜が低く、狭あい化している西表保育所の高台移転を含めた複合型施設建設も一つの案としてあがっている。前津氏の祖納岳ふるさとの森再整備の質問に関連して答弁した前泊町長は「観光資源、防災の観点からも機能するような整備ができないか検討したい」と述べた。
古見小学校の跡地利用について6月24日に第1回跡地利用検討委員会を開催しており、20日には美原地区で意見交換会を実施する。大浜氏への答弁。
竹富町教育委員会によると、検討委員会は古見、美原両地区の公民館長や代表者のほか、町商工会、町観光協会、有識者、町関係課長ら15人で構成されている。議論の中で公共施設を希望する意見もあがっているといい、新城寛樹教育総務課長は「民間、大学誘致など委員会のなかで協議し、地域の声を取り入れた良い跡地利用ができたら」と述べた。今後10年の町立学校の統廃合の可能性については「(現在)計画はない。国、県からの指示もない」と否定した。
前泊町長は一般公募による活用案提案も検討しているといい、「さまざまな可能性を排除せずに検討していきたい」とした。大浜氏は検討委員会の意見を尊重するよう求めた。
町内各小中学校でたまっている廃棄物処理について、町はバージ船で順次島外へ搬出していく方針を示した。理科の授業で使用した薬品の処理については専門業者と委託契約を結んでおり、業者が沖縄本島へ搬出、処分する流れとなっている。上盛氏への答弁。
公共施設の節電対策については山下氏がただした。田代仁総務課長は町役場庁舎で太陽光パネル設置工事を実施しており、「次年度から利用を開始する予定。節電のため施設内は全てLED(発光ダイオード)を使用している」と説明した
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