間もなく秋分だというのに暑い日が続いている…
- 2024年09月20日
- 不連続線
間もなく秋分だというのに暑い日が続いている。昨日の八重山の最高気温は平年より2度から3度も高く、多くの地点で最も暑い時期を上回っていた。今年は台風のコースもいつもと違うようで関東や東日本を直撃した▼専門家によると温暖化の影響で海水温が上がり、これまでよりも日本に近いところで台風が発生するケースが増えているという。今後、発達したままの台風が関東や東北などを通過するようになる可能性もあるそうだ▼20年前、石垣島に移住したころ経験した台風は恐ろしかった。雨が下から吹き上がり、アルミサッシからは雨水が大量に侵入。台風が過ぎ去っても停電が続き、物資は途絶えて食事もままならなかった▼今では慣れっこだ。本土からの友人には「風速40㍍まではそよ風」などとうそぶくが、台風前の家の周りの掃除や過不足ない食料の準備は怠らない▼多い時は毎週のように石垣島を襲来していた台風だが、近年は八重山を通過する数が減っているような気がする。海水が混ざらず7月には石西礁湖で過去最高の海水温を記録した▼海水温の上昇はサンゴの大規模白化の原因だ。以前より大規模白化の間隔が短くなっており、サンゴの再生能力が下がっているという。温暖化は、われわれの生活に少なからず影響を及ぼし始めている。(立松聖久)
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