運航事業者にめど
- 2024年09月18日
- 政治・行政
9月定例竹富町議会は17日から一般質問の日程に入り、初日は大久研一、加屋本真一、上勢頭巧、山盛力の4氏が登壇した。来年度就航開始予定の多機能型貨物輸送船運航にかかる指定管理では地元船会社1社が参加意思を表明しており、町は選定に向け準備を進める。小浜島でのごみ処理設備の実証実験は10月上旬から細崎地区で開始する予定。
多機能型貨物輸送船の運航指定管理について、政策推進課によると8月15日から9月6日まで公募期間で船会社1件の参加意思が確認できる書類提出があった。今後は指定管理者候補の選定委員会を立ち上げ、正式決定する流れとなる。
直近では造船会社や設計士、管理業者らが町内の離島航路を視察。町は現在、新造船の発注業務を進めており、今後は船型の改良試験を進め、来年1月に設計完了、2月には起工式を予定する。引き渡しは従来の計画通り同年10月になる見通し。大久氏への答弁。
ごみ処理の実証実験は加屋本氏が取り上げた。開始時期が4カ月近く遅れた理由について大嵩安幸まちづくり課長は「メーカー側が町の実情に合うよう改良を重ねたこと、運搬しようとした際に台風などが重なってしまった」と説明。現在石垣港までの輸送は終えていることを報告した。
また各港に滞留し、問題となっているパレットも不法投棄されたごみとして処理または再資源化する可能性があるといい、前泊正人町長は「破砕機導入も検討している」と述べた。
町内の若者による青年議会の開催について前泊町長は「広く声を聴く場を作っていきたい」と前向きな姿勢を見せた。
町教育委員会社会文化課によると、2013年の町制施行65周年記念事業で青年議会、昨年の75周年時に子ども議会を開催しており、西波照間優課長は「竹富町青年団協議会と町議会、町と調整ができれば開催は可能」との見方を示した。質問した上勢頭氏は「対象は青年会長だけでなく、男女バランスよく意見を聴ける場にしてほしい」と要望した。
時間を要している浦内橋改修工事について町は実施主体の県に対して全体工期の短縮と仮設橋の早期完成を要請する考え。
浦内橋改修工事は21年度から34年度までの12年計画でスタート。現在仮設橋の設置を行っており、工期は26年度末を予定している。山盛氏は「工期12年は工事に必要な時間ではなく工事費確保のため」と指摘。災害時に陸の孤島とならないよう工期短縮と早期完成を求めた。
前泊町長は「工事しているのを見たことがない。工事を続ければ早期に完成するはず。県に強く要請するとともに、スケジュール感、進捗率など情報提供を求め、町民へ知らせていきたい」と述べた。
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