第78回とぅばらーま大会 情感豊かに21人が熱唱
- 2024年09月16日
- 芸能・文化
八重山を代表する叙情歌「とぅばらーま」を競演する2024年度とぅばらーま大会(同実行委員会主催)が15日夜、石垣市民会館大ホールで開かれた。島内外から21人の歌い手が熱唱し、それぞれのとぅばらーまを情感豊かに響かせた。審査の結果、最優秀賞に宮良あゆみさん(25)=川平=、優秀賞に東輝文さん(50代)=同=と友利宇宙さん(30代)=登野城=、努力賞には最高齢で出場した米盛ミチ子さん(72)=白保=がそれぞれ選ばれた。
大会は戦後、郡民を元気づけるために始まり、現代では八重山を代表する民謡「とぅばらーま」を正しく継承して内外に発信する目的で毎年開催され、ことしで78回目となる。
大会には予選を勝ち抜いた20人と関西大会チャンピオン一人の計21人が出場。故郷を思う気持ちや恋心などをそれぞれのとぅばらーまに乗せて歌った。歌い終わったあとは会場から指笛が鳴り響いた。審査は声量や声質、タノール(情感)、発音などで評価された。
最優秀賞に輝いた宮良さんは、月や太陽の情景から恋心を歌ったとぅばらーま(2番)を披露した。竹富町デンサー節に続きことし2度目のチャンピオン。「デンサー節大会での受賞が自信につながってとぅばらーまも頑張れた」と笑顔を見せた。
高校生の時に初めて同大会に出場し、これまでに優秀賞を2度受賞。初の最優秀賞受賞に「歌詞の一つ一つに意味があるので、その歌詞をしっかり歌えるように努力した。歌うのが難しいとぅばらーで最優秀賞がいただけてうれしい」と喜び、「きょうがゴールではなく、歌を磨きながら歌を残す一人になりたい」と目標を掲げた。
横目博二審査委員長は全体の講評で「力強さはあったが、思いももう少し欲しい。歌い方に硬さがあった。どの歌にも求められるタノールを出せるように」と助言した。
審査の合間には作詞の部入賞者の表彰が行われ、中学生や歴代最優秀賞受賞者らが歌詞を歌い上げた。
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