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お菓子の得難い時代に育った私たちのごちそう…

 お菓子の得難い時代に育った私たちのごちそう(甘味)は、野生のバンチル(島グァバ)、タイス(野イチゴ)、ゴッカーマ(桑の実)、ジッチェーマ(ダンドクの花蜜)など▼この中で島グァバ、野イチゴは土地改良でほぼ失われ、あとの2つは、今でもそこかしこに自生し実をつけている。見つけたらつい手が伸び口に入れている▼野生のバンチル、タイスを移植し栽培できないか探しているがなかなか出会えない。時々これが島バンチルだと実をいただくが、かつての島クンタルゴーラ(爛熟の実)と称した甘味を知る同輩の誰もが納得する味ではない▼過日、交配種だが島バンチルに近い味を持つ大玉グァバの苗木を取得し植えた。実がついたのでもぎたてで食してみた。うまい▼完熟でたくさん収穫できたら、バンチルに一家言を持つ友人知人の意見を聞こうと思う。連日、目視と手触りで収穫の時期を計り、さー収穫と手を伸ばしたら、すっともげたのはいいが裏側にかじられた痕。夜間の被害なのでコウモリによる食害か。この形では、諸賢への味見は失礼になる▼家人に聞くと時期には昼はピュース(ヒヨドリ)とカラスが食べている由。最近、ミカンコミバエによる被害の記事も。管理できない果樹は除去の要請も出ている。素人の果樹栽培は難しい。(仲間清隆)

 

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