八重山毎日新聞社

　国家資格の第2種電気工事士の試験がこのほど実施され、八重山商工高校（仲山久美子校長）の機械電気科と情報技術科の生徒14人が合格した。このうち4人は今年、同校に入学したばかりの1年生。合格率も全国平均を大きく上回る93・3％と好成績を残した。試験は5月下旬に筆記、7月中旬に技能が実施され、配線やコンセント、スイッチの設置など屋内での電気工事に関する知識や技術が問われた。

　試験には1年生から3年生の15人が挑戦。このうち14人が両試験を突破した。近年同校の1年生の合格はなく、今回の4人同時合格は快挙となった。

　生徒らは試験対策として早朝筆記講習と放課後の講習に励み、見事合格を勝ち取った。

　合格した新垣政直さん（電気コース1年）は筆記試験で78点を獲得。「2～3年生で習う計算問題での得点は難しいので別の分野で補った」と振り返った。識名雄介さん（情報技術科2年）は「まだ就きたい仕事は決めていないが、将来に生かせると思い受験した。次は第1種合格を目指したい」と意気込みを語った。金城玲音さん（電気コース3年）は「初めての実技試験に向け練習を重ねるごとに時間が短縮できミスも減り手応えを感じていた。将来の仕事にも生かしていきたい」と合格に充実した表情を見せた。

　指導した機械電気科の安和薫寿教諭は「毎日の講習によくついてきてくれた」と生徒たちをたたえた。

　合格者は次の通り。

　【機械電気科】

　新垣政直、熊木将人、田中航貴、西島蓮（以上1年）、新城朋也、上原琉輝、桃原祐也、山城有翔（以上2年）、崎原琉也、金城玲音、前本悠斗（以上3年）

　【情報技術科】

　東夢楓、識名雄介、山根玄耀（以上2年）

タグ： 八重山商工高校