香港路線10月にも就航
- 2024年09月11日
- 社会・経済
ケイトマン社 作業大詰め
新型コロナウイルスの世界的なまん延以降、4年以上にわたり止まっていた南ぬ島石垣空港の定期国際線が10月にも再開することが分かった。就航するのは香港の格安航空会社(LCC)で週末を中心に週3~4往復の運航を予定する。グランドハンドリング業務を担うケイトマン・ザ・スカイ(又吉良社長)は今月、本社を那覇市から石垣市に移転。受け入れ態勢構築に向けた作業が大詰めを迎えている。同社ではこれ以外にもLCC、フルサービスキャリアを含めた複数社の航空会社と交渉を進めており、来年の早い段階で1日2~3往復のデイリー運航を目指している。
同社は、今年3月に八重山高校出身の又吉氏を社長に設立。現在は、ランプ業務9人、旅客業務15人、オペレーション業務3人の合わせて27人の人員を確保している。
航空機のけん引や乗客の乗り降り、貨物の搬入・搬出などを行う航空機地上支援機材(GSE)は9月中に到着。航空会社へ提出する受け入れ態勢の安全性などの確認書類を今週中に提出した後、10月上旬には航空会社職員が実際に現場を視察し、早ければ10月中にも海外路線が復活することになる。
コロナ以前の国際定期便は、チャイナエアラインによる台湾(桃園)便が夏季に週4便、香港エクスプレスの香港便は夏季に最大週14便、冬季に週4便の運航があり、多くのインバウンド客を運んでいたが20年2月を最後に4年以上にわたり休止が続いている。
昨年、夏のダイヤに向けてチャイナエアライン、香港エクスプレスともに定期路線再開を求めていたが、石垣空港側の体制が整わず実現には至らなかった。
一方、香港エクスプレスは11月から広島―香港路線を4年8カ月ぶりに再開、スターラックス航空は12月に那覇―台中路線を開設、チャイナエアラインもコロナ以降、休止していた石垣定期路線の復活方針を8月に発表しており、アジアの航空各社は日本路線の強化を加速させている。
又吉社長は「かなり厳しいスケジュールだったが、従業員の努力の成果として実現が目前となっている。一日も早い就航を目指したい」と話した。
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