第1席に「ぼたん32」 黒島家畜市場
- 2024年09月10日
- 社会・経済
【黒島】9月のセリを前にした9日、黒島家畜市場で雌子牛の品評会が開催され、出品された8頭を審査した結果、宮喜牧場(宮喜一代表)の「ぼたん32」(父・関平照、祖父・若百合)が第1席に輝いた。JAおきなわによるとセリごとに品評会を実施しているのは同市場だけで、良質な母牛を残すとともに生産農家の見る目を養うために行われている。
この日は、雌子牛8頭が午前9時半ごろ搬入されるとJAおきなわの担当者2人が体高、体幅、胸の厚みの体胸深などを計測。月齢に見合った発育に達しているかなどをチェックした。体上線や全体のバランス、体毛の色なども確認した。
表彰式のあいさつで黒島肉用牛生産組合の下地太組合長は「素晴らしい牛が出品されている。セリに反映できることを期待している。現在、畜産業は厳しい状況が続いているが、光は必ず見えてくる。それまでは、それぞれが研さんし努力しながら頑張っていこう」と呼びかけた。
審査員を務めたJAおきなわ八重山地区畜産振興センターの平地玄信氏は講評で「ぼたん32は、体の伸びがよく体上線もまっすぐでいい牛だ。皮膚の質もよくゆとりがあり、大きく成長できる。欠点も少ないことから1席に選んだ」と述べた。
受賞者には下地組合長がトロフィーと記念品を贈呈。第1席を受賞した宮喜代表は「名誉の賞をいただき感謝している。畜産業には厳しい風が吹いているが、いい牛をつくっていけば購買者にも伝わる。みなでめげずに励ましあいながら続けていこう」と話した。
第1席以外の結果は次の通り。
▽第2席=ゆず15(宮喜牧場)▽第3席=あきひらこ(黒島東牧場)▽第4席=しもじ84(下地牧場)
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