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はるか南の海がざわつく。台風シーズンは…

 はるか南の海がざわつく。台風シーズンはいまだ終わらず、フィリピン東海上に台風の卵となりそうな雲がひしめいているらしい。ニュースは海水温上昇によるサンゴの白化現象を伝えている。台風が近海に寄らないのが原因と▼台風は昔から「来れば迷惑」「来ないと干ばつ」「直撃は怖いが適当に近場を」が通り相場。暴風への備えをしっかりし、あとは停電しないよう祈りつつ静かにすごすのみ▼近頃の通り相場は食料品の買い置き。まず真っ先にインスタントラーメンが商品棚から消える。消費者心理はざわつき、納豆や牛乳、ヨーグルトなどほかの食料品もだんだん品薄になってゆく。なかに買い占めを疑う大量購入の方も。想像したくない有事前夜もかくや▼台風の卵だけではない。人、もだ。自民党の総裁選レースである。まずは「有事の河野」と得意顔を見せた河野太郎氏。中国の海洋進出を念頭に「原子力潜水艦を配備し首根っこを押さえる」など勇ましい政策提案。明らかな専守防衛の原則違反にも意気軒高だ▼真っ先切って出馬宣言した小林鷹之氏は石垣市役所で地下シェルターの概要説明を受け「国境の地政学的に重要な離島」との認識を示した▼南の島々をざわつかせないで。その発言、自分をはるか遠くの高み、安全地帯に置いてませんか。(慶田盛伸)

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