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浅田さん(大原中3年)最優秀賞 少年の主張八重山大会

「託されるバトン」の演題で主張する浅田璃亜南さん。最優秀賞を獲得した=7日午後、竹富町役場大会議室

「託されるバトン」の演題で主張する浅田璃亜南さん。最優秀賞を獲得した=7日午後、竹富町役場大会議室

少年の主張八重山地区大会の入賞者と主催者ら

平和とは?「託されるバトン」 27日の県大会へ

 中学生を対象とする2024年度第39回少年の主張八重山地区大会(八重山地区青少年育成市町民会議主催)が7日、竹富町役場大会議室で行われ、石垣市から5人、竹富町から2人、与那国町から1人の計8人が日常生活を通して考えていることを発表した。審査の結果、「託されるバトン」の演題で主張を展開した浅田璃亜南さん(大原3年)が最優秀賞に選ばれた。与那原町で27日開催される県大会に八重山地区代表として派遣される。

 浅田さんの主張は「あなたにとっての平和とは何ですか」と問いかけから始まった。ことし6月の平和学習で読んだ新聞記事を紹介。当時11歳の少女が過酷な状況下でもいろんな人に助けられて生き延び、「私は幸せ者だと思う」と振り返る内容で、浅田さんは「真の思いやりとは、このような戦争の状況においても、相手のことを大切に思う豊かな心」との思いに至ったという。

 「思いやりのバトンを継いでいくこと、戦時中に行われたことを戦争を知らない世代がしっかりと伝えていくことが大切。現在の当たり前に、平和の大切さを感じて過ごしていくことが私たちに託されたバトンなのだと思う」と訴えた。

 最優秀賞に浅田さんは「すごく緊張したが、ゆっくり伝えようという気持ちで頑張った。すごくうれしい」と喜び、「県大会でも自分が思っていることを、いつも通りのペースで相手の気持ちを考えながら発表したい」と意気込んだ。

 審査員5人を代表して大嶺吉生委員長(八重山教育事務所主任指導主事)は「それぞれ体験して感じたことを深く考えたことや自分自身が実践したいことについて感受性豊かに発表していた」と講評、「表現する力、共感する気持ちを大切に学校生活に生かしてほしい」と激励した。

 最優秀賞以外の受賞者は次の皆さん。

 ▽優秀賞=安藤夕海(大浜3年)「平和に立ち止まる」、仲本優花(石垣3年)「一人じゃない」

 ▽優良賞=橋本茉奈穂(大浜3年)「私の自慢の妹」、鶴丸花緒(竹富2年)「言葉の壁を超えて」、垣花友愛(石垣第二2年)「好きの制限」、田島亘晟(与那国3年)「オンリーワンの地域」、崎田帆夏(石垣第二2年)「すべてを変えていかなくちゃ」

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