職場の健康リスク低減を
- 2024年09月05日
- 社会・経済
関係者ら意識向上誓う
第75回全国労働衛生週間(10月1~7日)を来月に控えた4日、石垣市民会館中ホールで2024年度八重山地区労働衛生大会(県労働基準協会八重山支部など主催)が開催され、関係者約80人が労働衛生意識の向上を誓った。大会長あいさつで宮良博文支部長は「高齢化社会と深刻な人手不足で腰痛や熱中症などが高い発生件数で推移している。治療と仕事の両立支援や高齢者の方が安心して働ける職場づくりが重要となる。経営トップのリーダーシップで環境を整備し、安全と健康を守ってほしい」と呼びかけた。
同支部によると定期健康診断で何らかの異常が見つかった割合の有所見率は、23年の全国平均58・9%に対して県内全体は70・8%と依然と高く、八重山地区の有所見率は65・2%と前年から1・5㌽悪化。職場での健康リスクのさらなる低減が求められている。
八重山労働基準監督署の渋谷雄太署長は「有所見率は生活習慣に起因すると考えられる項目が高い割合で示しており、全体の数字を押し上げる要因となっている。改善のためには事業者だけでなく労働者自身による健康管理が大切だ。いじめや嫌がらせパワハラの相談も寄せられている。精神的に負荷を感じている労働者は多い」と労働者の健康管理や職場環境改善などの必要性を強調した。
八重山市町会会長の中山義隆市長、県八重山事務所の長濱広明所長は来賓あいさつを行った。
参加者全員で全国労働衛生週間のスローガン「推してます みんな笑顔の 健康職場」を読み上げながら指さし唱和したほか、港災防沖縄総支部八重山支部の新川正人支部長が大会宣言案を読み上げ、全員の拍手で承認した。
八重山保健所健康推進班班長で医師の竹本のぞみ氏による特別講話「熱中症と健康管理」や沖縄産業沖縄産業保健総合支援センターメンタルヘルス対策・両立支援促進員の御子柴由紀子氏による講話「誰もがいきいきと安心して働ける職場づくりに向けて」なども行われた。
関連するニュース
- 関連するニュースはありません。