事業執行率は45・8% 23年度石垣市港湾
- 2024年09月04日
- 政治・行政
工事発注遅れや入札不調
石垣市の2023年度港湾事業特別会計決算で事業執行率が45・8%にとどまったことが分かった。9月定例議会の建設土木委員会(石川勇作委員長、委員7人)で3日、審査が行われ、委員からは「執行率が低くて決算の認定ができないのでは」「大問題だ」などの指摘が相次いだ。審査終了後、認定の採決は行わず、一般質問終了後の13日に再審査することを確認した。
同会計の歳出予算額は31億2748万円で組まれていたが、執行額は14億3207万円と半分以下だった。港湾課の栗川智行課長によると、残りの15億6529万円分の事業は24年度に繰り越しを行った。
繰り越した事業は▽クルーズ船のCIQターミナル整備▽7号上屋整備▽南ぬ浜町人工ビーチ整備▽竹富町役場前の先島ガス移転補償―の4件で約15億5000万円に上る。事業件数は多くないが、費用が大きいため執行率に影響を与えた格好となった。
工事契約の発注時期の遅れ、入札不調、工事方法の変更や設計の見直しなどが重なったという。
議案審査では花谷史郎氏が「執行率が低すぎるが、このまま認定していいのか」と疑問視。我喜屋隆次氏は「大問題。人数を増やさずに繰り越した事業をやりながら、今年度の事業ができるのか」とマンパワー不足を懸念、宮良操氏は「人数が足りないなら、それに見合った事業をするべきでは」と対応を求めた。
建設土木委は、審議した10件のうち7件を全会一致で可決。決算案と一部改正石垣市駐車場設置・管理に関する条例案は一般質問終了後に再審査することを決めた。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社八重山毎日新聞は一切の責任を負いません。
関連するニュース
- 子どもまつり盛況 市保育向上推進協 2024/11/17
- 農地でレンタカー違法営業 2024/11/09
- 漂着プラ利用促進で協定 2024/11/07
- 石垣市デマンド交通 きょう実証運行開始 2024/11/06
- 市民憲章碑が新庁舎に 2024/10/23
- 危険箇所の情報を共有 2024/10/22
- 悪いマナー、住民ら迷惑 2024/10/18
- 補償方針、理解得られず 2024/10/18
- 新返礼品に名店の名品 2024/10/16
- 台湾フェリー予算を可決 石垣市議会 2024/10/12