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駅のホームからモノレールが空いているように…

 駅のホームからモノレールが空いているように見えても、実際には観光客のキャリーケースが敷き詰められていて乗れないことがある。これは住民が不便を感じる「オーバーツーリズム」の一例と言えそう▼ある取材で国の担当者が「観光客が住民の10倍を超えるとデメリットが顕在化し、観光を敵視するようになる」と話していた。観光と住民生活のバランスが重要という主旨だった▼沖縄県の2023年入域観光客数は約835万人で人口の5・6倍。意外にも、まだ観光客数が住民の10倍には達していない。しかし、離島ではどうだろう。住民のストレスチェックとして、観光客と住民の比率を計算した▼最も倍率が高かったのは竹富島で、335人の住民に対し約39万8千人が訪れて1189倍。次いで小浜島が153倍だった▼その他の離島も似たようなもので黒島112倍、西表島106倍、波照間島78倍、与那国島26・5倍、石垣島24・7倍、宮古島市17・7倍など、住民に対して観光客の割合が高い▼島の港や商店では「水着で歩かないで」「ゴミは持ち帰って」といった張り紙を見るかもしれない。観光客には「そんなこと言われたくない」と感じる人もいるだろうが、離島は観光地であると同時に、そこで暮らす住民がいること忘れずに。(玉津盛昭)

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