今でこそ、紅いもタルトなどスイーツの原料…
- 2024年09月01日
- 不連続線
今でこそ、紅いもタルトなどスイーツの原料として人気のイモだが、食糧難の時代にイモ中心の食事で過ごした戦中戦後すぐの世代の中にはイモの種類にも要因はあったと思うがイモを見るのも嫌だという方が少なくない▼イメージも貧乏につながるらしく、沖縄がアメリカの信託統治下にあった時代、当時の自民党総裁が嘉手納町での選挙応援演説中「アメリカと縁が切れると昔のイモとはだしの暮らしに戻ってしまう」と失言、その後論争に発展、主席選挙で大敗の結果を招いたことなどを思い出した▼さて観光でにぎわう沖縄の昨今、読谷から始まった紫イモスイーツのブームは、ここ石垣にも及びイモ生産農家が増えた▼サトウキビから転作した農家や定年退職後まだまだ働けるので農業に挑戦と一念発起して始めた知人には公務員、医療従事者、運送業あがりの者も▼将来わが国は食料の自給で困る時代が到来する、イモはその時の一助になるかもしれないと若い方が美味なイモづくりに挑戦し始めているとの話題も届くようになった。そんな矢先、イモ泥棒ならぬ、イノシシの食害が発生し始めている由。収穫間近の災難、なにか防止の手だてはないか▼オモト水脈に連なる山林の開発で動物たちの餌場が減り人里へ出没しだしているとの見立てもある。(仲間清隆)
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