家族経営協定に調印
2024年度家族経営協定の調印式が27日、八重山合同庁舎1階会議室で行われ、石垣市名蔵地区でサトウキビやパインアップル、カボチャなどを栽培する伊志嶺直哉さん(44)と妻の有佳さんが協定書に調印した。同協定は両者で相互に責任をもって農業経営に参画し、近代的な農業を確立することなどを目的としており、市内では4年ぶりの締結、伊志嶺家は38組目となった。
同協定は家族がお互いの個性や能力を認め合い、かけがえのない対等なパートナーとして同じ目標を持ち、農林漁業経営を共同で営むため、家族一人一人の役割や就業条件などを文書化したもの。農業者のワークライフバランスの実践や男女共同参画の推進に資するほか、認定農業者の共同申請が可能になるなど、事業継承や法人化へのステップとして有効とされている。
伊志嶺家はサトウキビ120㌃、パインアップル50㌃、カボチャ150㌃で営農。協定書では「スマート農業を取り入れて、作業効率と収益アップ」を目標に掲げており、▽夫婦で年に1回営農計画を取り決めるとともに収益の配分を決定▽ドローンやトラクターの計画的導入で作業の効率化▽営農方針や資金借り入れ、機械の導入などは話し合いの上で決定―などの項目を定めたという。
調印式で直哉さんは「今回は自分たちの目標や労働時間を見直すいい機会になった。これから機械化や規模拡大をしつつ、できれば妻にはちょっと楽をしてもらえる農業ができれば」と笑顔を見せた。
6月に農業用ドローンの免許を取得し、機材も購入したという有佳さんは「ことしのかぼちゃ、サトウキビの防除作業が楽しみ。農業は体が資本なので健康に気を付けながら2人で頑張っていきたい」と抱負を述べた。
今回の調印式には市農林水産商工部の宮良直好部長と市農業委員会の米盛博文事務局長、八重山農林水産振興センターの森英勇所長が立会人として同席。このうち森所長は「締結のメリットをうまく生かしながら、今後も夫婦仲良く持続可能な農業経営を発展させてほしい」と激励した。
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