ニュースは連日、海の向こうの米国大統領選挙を…
- 2024年08月27日
- 不連続線
ニュースは連日、海の向こうの米国大統領選挙を報じている。狙撃事件、TV討論会の失敗による現職の撤退、代わって女性、黒人、アジア系の副大統領が躍り出て躍進の勢い▼ドラマティックな展開に熱狂する支持者、熱く語る言葉に力が宿る。敵がい心むき出しのののしり合いを含めても、アメリカを、自由と民主主義を信じて疑わない信念、誇り。投票権がない身にもなぜかまぶしく映る▼目を転じれば岸田総理の自民党総裁選不出馬宣言によって、次のリーダー選びが走り出した。名乗りを上げるのは10人超。それぞれ政治改革をはじめとする政策を掲げ、近日中に顔ぶれがそろうと伝えられている▼だが、内実は何度も繰り返されてきた疑似政権交代。「表紙」は変われど日本の政治は変わるか。見え隠れする派閥やボス支配の構図、政治とカネ、統一教会との関りは▼加えてどうあがいても投票権を持つのは自民党員。われら一般大衆には米国大統領選挙と同じくテレビの向こうの世界。自らの手で選ぶ事のできないもどかしさ▼憲法改正議論の前にもっとやるべきことがある。「日本の政治」はどうあるべきかの議論である。せめて一国のリーダーは国民の手で選びたい。9条より緊急事態条項より、首相の直接公選を。日米のニュースにそのことを思う。(慶田盛伸)
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