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石垣島ビーチホテルサンシャインが、宿泊施設…

 石垣島ビーチホテルサンシャインが、宿泊施設としては全国で初めてインタープリテーション計画を策定した。インタープリテーションとは自然や歴史、文化など単なる情報の提供で終わるのではなく体験や教材を通して、その背景にある意味や関係性まで掘り下げる活動だ▼同ホテルの創業は1979年。今月6日で開業45年を迎えた老舗だ。現在でも創業者の理念を継承し、ホテル周辺の自然環境保全に力を入れている。中でも光害防止への取り組みは徹底しており、インタープリテーション計画を紹介する冊子でも5㌻を割いて中心的に説明している▼同ホテルの光害対策は、2008年から本格化。ホテル全体の照明計画を基盤にし、建物の設計段階から光が空や建物の外に漏れないような配慮がなされている▼現在でも敷地内では、さまざまな生き物が生息。広場からは、星空ツアーが催行できるほどの「暗い空」を実現している▼星空ツアーでは、地域の文化との密接なつながりや星を題材にした民話、農事歴にかかせなかった星の観測など「星文化」も紹介。物見遊山に終わらない創意工夫は、宿泊者から好評を得ている▼美しい海にごみを捨てないことは現代社会の常識だ。今後、美しい夜空を光で汚さない取り組みが進んでいくことを期待したい。(立松聖久)

 

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