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調整池27~30年度建設案

石垣市が防衛予算を活用して原水調整池整備を計画する石垣市名蔵の白水=21日午後

石垣市が防衛予算を活用して原水調整池整備を計画する石垣市名蔵の白水=21日午後

事業費52億4600万円

 石垣市水道部は、2025年度から新たに白水原水調整池1池(貯水量6万立方㍍)の整備スケジュールをまとめた。現在、沖縄防衛局に建設費などを防衛予算(民生安定助成事業)が活用できないか要望中。1池あたり全体の事業費は52億4600万円と算出。建築工事の時期は2027~30年度の4年間を予定。採択結果はことし12月ごろ判明の見通し。また、同池の整備が順調に進めば、老朽化が激しい石垣浄水場の新設を31年度以降に本格化させる。

 同池は、渇水時に備えて飲料用の貯水池として石垣市名蔵の白水に合計五つ整備する計画。5池で30万立方㍍(30万㌧)を確保するもの。ただ、高額な整備費用の問題から、現在は2007年度に完成した1号池のみとなっている。

 昨年12月、中山義隆市長は自衛隊施設が石垣市に完成したことを受けて補助率66%(3分の2)の防衛予算を活用して早期建設を目指し、沖縄防衛局に予算の採択を要請している。

 水道部はことし4月に、事業計画を沖防局に提出。要望事業費は50億円余り。工事費50億円、実施設計費2億4600万円。スケジュール案は、実施設計を2025~26年度に行う。25年度に白水地区伐開工事(概算2千万円)、27~28年度に貯水タンクを支える杭打ちなど下部工事(概算28億2千万円)、29~30年度に貯水タンクなどの上部工事(21億6千万円)。

 今年末に採択されれば、設計や敷地伐開を経て築造に着手する。

 一方、耐用年数を過ぎて老朽化が著しい石垣浄水場は、現在の場所から新築移転を計画。同部は、事業費は最低でも「100億円以上」としている。浄水場整備も防衛予算を充てる方針。

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