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「本当に中学生?」と美容師に驚かれたことが…

 「本当に中学生?」と美容師に驚かれたことがある。昔から実年齢より上に見られることが多かった。あれから数十年がたった▼今でも初対面の人に「50代だよね?」と言われたり、「バブル期を覚えている?」と確認されたりする。「この人は50代」というのが、どうやら社会の共通認識らしい▼さて、相手より若く見られる方がいいのか、年上に見られる方がいいのか。記者としてはどちらが得なのか▼そもそも記者の仕事は哲学者ソクラテスが言う「無知の知」を体現していておもしろい。「意義は何ですか」「何に期待しますか」といった質問は、取材先の情報を知らないというスタンスだからこそできる▼そんな立場ゆえ、記者は若いほうが取材相手にかわいがられやすい。例えば「この方言の意味わかる?」と聞かれ「いやぁ、わかりません」と答えても、地域の人は「しかたないなぁ」と息子か娘のように接してくれる。ただし、若く見られることは良いことばかりとは限らない▼ある童顔の記者は、初対面の政治家と会って話した際に、敬語を使われなかった。ところが話の流れから自分の年齢を伝えると、相手は敬語を使うようになったという。これで軽くあしらわれる可能性が減ったわけだが、若く見られることは一長一短があるのだろう。(玉津盛昭)

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