八重山毎日新聞社

　県内の書店など書籍販売関係者がお薦め本を選定する「第6回ゲキ推しの一冊！この『沖縄本』がすごい！」（同実行委員会主催）に、元石垣島天文台長で美ら星ガイド・アドバイザー宮地竹史さん（75）＝石垣市新川＝の著書「四季の星空ガイド　沖縄の美ら星」（出版社・琉球プロジェクト）が選ばれた。

　ジュンク堂書店那覇店で14日、記者発表会があった。同日から県内の書店で1カ月間、目立つ場所に置かれる。石垣島では山田書店、きょうはんにも並ぶ。

　受賞作は2020年に刊行されたもので136㌻オールカラー。沖縄の島々に伝わる星の名前や物語を数多く収録、南の島の星空を楽しむガイドブック的な1冊となっている。

　同実行委は「海も山も美しい沖縄だが、星空も沖縄はとてもきれい。多くの県民にこの本を手にとっていただき、新たな沖縄の素晴らしい一面を知る機会になれば幸い」としている。

　宮地さんは「拾い集めた星のお話に関心を寄せてくれる方が多いことが分かり、とてもうれしく思う」と喜び、「八重山や沖縄では星と暮らしが深くかかわっていて沖縄ならではの星の名前や民話、伝承などの星文化が残っている。ぜひ沖縄の星文化の継承を」と願っている。

　このイベントは、県内の読書普及と県内出版社の盛り上げに一役買おうという企画で、県内出版社発行の本で発売年月を設けずに「過去に良書としてよく読まれたもの」「タイムリーなジャンルのもの」を条件に、書店で一番売れる見込みのあるものとして実行委員会が協議して選定するもの。

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