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8日の地震で、宮崎県日南市で震度6弱を観測…

 8日の地震で、宮崎県日南市で震度6弱を観測したと知り、ニュースから目が離せない。カツオの一本釣りで知られる水産基地だ▼「市場も隆起している。市場内には車が入れない。段差があるから」とコメントしたのは鮮魚店の人(9日付「宮崎放送」)。同市内の港町のひとつ、油津(あぶらつ)では、40センチの潮位の変化を記録した▼日南市の目井津(めいつ)で生まれた発田貞彦(1885―1971)は20年ごろに与那国島へ渡り、かつお節製造を始めた。「発田」は「ほった」と読むが、与那国では「はつだ」とも呼ばれる▼迫田貞熊(1892―1945?)が初めて与那国島に渡ったのは、目井津の帆船に乗り込んでのことだった。その後、島で発動機船によるひき縄漁業を始めた。戦前の与那国島では、日南とゆかりのある二人の人物が島の水産業に大きな影響を与えていた▼10日付「朝日新聞」は、地震後、予約キャンセルが30件以上となった日南市内の宿泊施設のケースを伝えている。11日付「読売新聞」によれば、訪日客向けに南海トラフ地震に関する情報をいかに伝えるかが課題となっている。高知市や静岡県熱海市では、避難所を示す地図や多言語対応の翻訳機で対応したそうだ▼ゆかりの地を見舞ったお盆前の地震。とても他人事とは思えない。(松田良孝)

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