八重山毎日新聞社

　石垣市の運動公園にある屋内練習場は、雨天時の補完施設だと思っていた▼ところが中の人工芝が敷かれた屋内は各種スポーツの公式コートが設営できるような設備で中央大会の会場が人工芝コートの場合、ボールの跳ね、転がり方が普段練習している地面や天然芝と違うので、その対応、感触を探るため、平素から市内の各種スポーツチームが借りて練習に励んでいる由▼かつて一チーム６人で大会参加が４５チーム余もあったという高齢者に人気のゲートボールにも３コート配慮されている。残念ながら八重山は競技人口の減少で国体を頂点とする大会に派遣できるような態勢は整っていない▼全国的にはゲートボールを授業や部活に取り入れ全国大会を目指す小中高もあり、世界大会に挑む大学もある。石垣市では体育協会が青少年健全育成を目的に小中高生と公民館の役員を交えた３世代交流ゲートボール大会を主催（今年２８回目）明日１２日に屋内練習場で開く▼将棋と同じように捉えた相手チームのボールを自在に使う駆け引きは頭の体操になり、１５㍍×２０㍍のコートはボールを追って動き回るだけでも、かなりの歩数を数え足腰の鍛錬になる▼初心者でもルールを知りボールコントロールが上達すれば病みつきになる。見学、体験を勧める。（仲間清隆）