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筆者ら50代の中年世代は、昭和の精神論からか…

 筆者ら50代の中年世代は、昭和の精神論からか、部活動の時間に水分補給を制限されていた。練習による肉体的なきつさより、喉の渇きのほうが苦しかった。水さえ飲めれば、もっと楽しく、もっと効果的に、練習ができたであろうに、と振り返る▼高校球児夢の舞台である全国高校野球選手権大会は今夏の第106回から、暑さ対策のため第3日の9日まで2部制を導入した。1日に3試合とし、午前と夕方に分けて実施するもの。気温が上がる時間帯を避けた熱中症予防対策である▼これに先立ち、昨年からは五回終了後に10分間、選手たちがベンチ裏に移動して涼しいスペースで休息をとるクーリングタイムも設けている。いずれもよいことだと思う▼真夏のある日、屋外で草刈りなどの作業を行った。汗が止まらない。運動不足もあって体力的にも耐えられない。10分やって10分休んで水をがぶ飲み。それを繰り返してようやく終えた▼そのとき、屋外で体を動かして仕事をしている人たちはもっと大変だろうな、と感じた。最近では、小型ファンの付いた空調服が当たり前になっているが、それでも南国の日差しはきつい▼高校球児に限らず屋外で働く大人の現場にも、2部制導入やクーリングタイムなどをヒントに、さらなる取り組みを。(比嘉盛友)

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