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県平和祈念資料館で研修

来年に迎える戦後80年に向け八重山地区中学校社会科教育研究会が企画・実施した自主研修。県平和祈念資料館職員の講話を聴く=3日午後、県平和祈念資料館(提供)

来年に迎える戦後80年に向け八重山地区中学校社会科教育研究会が企画・実施した自主研修。県平和祈念資料館職員の講話を聴く=3日午後、県平和祈念資料館(提供)

八重山地区中学校社会科教育研究会のメンバー(提供)

八重山中学社会科教育研究会

 社会科教諭で構成する八重山地区中学校社会科教育研究会(会長・宮良篤白保中学校長)が3日、県平和祈念資料館を訪れ、職員講話や展示室見学などを通して沖縄戦の実相を再確認した。沖縄戦から80年を迎える次年度の平和学習の取り組みに生かす。

 自主研修は午後2時から3時間かけて行われ、八重山3市町と本島や内地在住の八重山出身の教諭ら11人が参加した。

 職員による講話では「戦争はいきなり起こるのではなく、いろいろな伏線がつながって起こるもの」との説明を受け、沖縄戦に至る約150年前までさかのぼって学習した。

 「戦争は人間が人間でなくなる。沖縄戦は多くの一般住民が巻き込まれて犠牲になったという特徴があるが、地域によっても異なる」として八重山戦争マラリアにも言及があった。資料館の展示室で説明を受け、平和の礎も見て回った。

 参加したメンバーからは「改めて沖縄戦を学び、新しい発見や子どもたちへ分かりやすく、考えさせる教材づくりのヒントを得られた。同じ社会科の先生たちで学ぶことにより、一体感と親近感から結束力が強くなり、今後の活動が楽しみになった」との感想があった。

 資料館の職員からは、離島から学習会が企画・実施されたのは初めてとの報告があり、八重山平和祈念館の活用も要望された。

 宮良会長は「来年、戦後80年を迎えるに当たり、私たち教員も戦争体験者ではない中、子どもたちにどのように沖縄戦を伝えていくか、沖縄戦の学び直しから教材づくりに役立つ時間となった。今後はメンバーで研修を振り返り、教材づくりとともに地元、八重山の戦争についても学習を深めていきたいとの思いを強くした」と話した。

  • タグ: 平和祈念資料館
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